頭金なしでも住宅ローンは組める|自己資金なしでも安心して住宅購入を進めるためのポイント

自己資金なしの家づくり

頭金なしでも住宅ローンを組むことは可能ですし、実際に自己資金を準備せずにマイホームを建てている方もいらっしゃいます。

ただし、頭金を入れないリスクもあるため、内容をしっかりと把握したうえで無理のない返済計画を立てることが大切です。

そこで今回は、頭金なしで住宅ローンを組むメリット・デメリットを解説し、安心して住宅購入を進めるためのポイントをお伝えします。

自己資金なしですぐに家を建てる場合と、時間をかけて貯蓄をする場合の比較もしておりますので、ぜひ参考になさってください。

 

<コラムのポイント>

  • 頭金や自己資金がなくても住宅ローンを組むことはできます。すぐに家づくりを進められるため、金利上昇や物価高騰などの影響を受けにくいなどのメリットがあります。
  • 自己資金なしの場合、返済の負担や金利が上昇した際のリスクが大きくなるため、将来を見越した無理のない資金計画を立てることが大切です。
  • ライフプランも踏まえて資金計画を立てつつ、契約前に詳細な打合せをして予算オーバーを防いでくれるような住宅会社への相談をおすすめします。

 

頭金・自己資金なしの家づくりを検討している方は、群馬・伊勢崎の「ハグデザイン」へお気軽にご相談ください。

お客様のご予算に合わせた資金計画・住まいの提案から、無理なく返せる額のシミュレーションまでトータル的にサポートいたします。

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「頭金なし・フルローン」でも住宅ローンは組める

自己資金なしでも住宅ローンは組める

結論から申し上げますと、頭金なしでも住宅ローンを組むことは可能です。

頭金とは住宅ローンを利用する場合に、自己資金として支払うお金のことをさします。

金融機関によっては「頭金なし」でも対応してくれるため、お手元に貯蓄を残したまま、フルローンで住宅を建築するといった選択をする方も少なくありません。

 

一般的な頭金の額

頭金なしでも住宅ローンを組むことはできますが、もちろん頭金を支払う方も多くいます。

建物価格の1~2割程度の頭金を用意するケースが一般的です。

「2024年度 フラット35利用者調査」では、群馬県で土地購入・住宅建築した方の次のようなデータが出ています。

総資金 約4,437万円
建築費 約3,640万円
手付金(頭金) 約344万円
借入金 約4,093万円

参考:2024年度集計表|住宅金融支援機構

建築費に対して、約1割程度の頭金を用意しているという結果でした。

ただし、フラット35は「融資率が9割以下だと金利が下がる」という条件があるため、他の金融機関も含めると差が生じる可能性があります。

 

実際の頭金事情

実際には「頭金なし」または「少額」で住宅ローンを組み、マイホームを建てている方も少なくありません。

最近では、建物や土地の購入費だけでなく、諸費用も含められる住宅ローンが増えているからです。

そのため、住宅会社や不動産会社に支払う少額の手付金など、必要最低限の現金だけで住宅建築を進められます。

 

頭金なしで住宅ローンを組むメリット

自己資金なしで家を建てるメリット

頭金なしで住宅ローンを組むメリットをご紹介します。

 

メリット① すぐにマイホームが建築できる

頭金なしで住宅ローンを組むことで、マイホーム計画をスムーズに進めることが可能です。

時間をかけて貯蓄をするよりも、頭金なしですぐに住宅を建築することで、たくさんのメリットを得られます。

  • 希望の時期にマイホームを建てられる
  • お子さまの入園・入学までに引っ越しできる
  • 無駄な家賃を支払わなくていい
  • 住宅ローンの返済が早く終わる
  • 快適で心地よい暮らしがすぐに実現できる
  • 家族でマイホームの思い出を多くつくれる

すぐに建築することで入居時期が早まるのはもちろんのこと、費用面でもメリットがあるのはうれしいポイントです。

また、お子さまとマイホームで過ごせる期間が長くなることで、快適で充実した家族の時間をより多く楽しむことができます。

 

メリット② 金利や物価高騰前に契約できる

頭金なしで住宅ローンを組み、早めに家づくりを進めることで、金利や物価高騰前に契約できる可能性が高まります。

自己資金を数年単位で貯蓄した場合、金利の上昇や物価高騰によって、返済負担が大きくなるリスクがあるため注意が必要です。

住宅価格の高騰だけでなく、家具や家電などの価格も上がる可能性が十分に考えられるため、早めに計画を進めることが安心につながります。

 

メリット③ 土地購入のチャンスを逃さない

希望の土地に出会ったとき、頭金なしで住宅ローンを組むことができれば、購入のタイミングを逃さずに済みます。

頭金が溜まっていないからと購入を逃すと、今後その条件を超える土地に出会えないかもしれません。

たとえ頭金が希望額まで貯蓄できていなくても、良い条件の土地に出会ったときは、すぐに行動すると家族で決めておくのも賢い方法です。

 

メリット④ 手元に貯蓄を残せる

あえて頭金なしを選択することで、手元に貯蓄を残せる点もメリットです。

貯蓄をすべて住宅の建築資金に充てる場合、急な出費や万が一の際に生活費が不足してしまう可能性があります。

3~6ヵ月程度の生活費を残して家づくりができると安心です。

 

メリット⑤ 住宅ローン控除を最大限に利用できる

フルローンを組む場合は、頭金を入れるときよりも借入額が多くなるため、住宅ローン控除の恩恵がより大きくなる可能性があります。

住宅ローン控除は、年末の返済残高が控除額の目安となるため、借入額が多いほどメリットを得やすいです。

ただし、控除額は所得税・住民税の額によっても変わるため、頭金なしで借入額を増やしても必ずしも得をするわけではありません。

事前にシミュレーションを行い、借入額を増やすことでメリットがあるのかを確認し、お得に住宅ローンを組みましょう。

参考:住宅:住宅ローン減税|国土交通省

 

頭金なしで住宅ローンを組むデメリット

自己資金なしで家を建てるデメリット

頭金なしで住宅ローンを組むデメリットをご紹介します。

 

デメリット① 返済額の負担が大きくなる

頭金なしでフルローンを組む場合、月々の返済負担が大きくなる点がデメリットです。

そのため、月々の返済を少しでも抑えたい方は、頭金を多めに入れる方が適している場合もあります。

参考までに、金利1%で住宅ローンを借り入れる場合、100万円あたりの月々の返済額は約2,800円です。

頭金を入れて負担を減らすべきか、頭金なしで進めるべきかを考える際の目安としてご活用ください。

▷関連コラム:3,000万円の住宅ローンを35年で組んだ際の月々の返済額|総額や金利ごとのシミュレーションも

 

デメリット② 希望の予算に届かないケースがある

頭金なしの場合、希望する予算に届かないケースがある点には注意が必要です。

例えば、住宅ローンの審査で4,000万円の借入が承認された場合、頭金があれば予算を上乗せできます。

対して頭金なしでは「借入可能額=建築総予算」となり、希望するオプションなどを採用できない可能性があります。

 

<注意点>

数年かけて頭金を貯めたとしても、金利や物価の高騰した場合は、同じ内容の建物が建てられるとは限りません。

オプションの内容によってはリフォームで後付けもできるため、経済状況や家族のライフプランを踏まえ、柔軟に計画を立てることが大切です。

 

デメリット③ 金利上昇による返済リスクが高まる

頭金なしで借入額を多くすることで、返済リスクが高まる点はデメリットです。

借入額が高くなるほど、金利上昇に対する返済負担が大きくなるため、住宅ローンが生活費を圧迫する可能性があります。

そのため、計画的に貯蓄しつつ、繰り上げ返済を活用してリスクを軽減することが大切です。

 

デメリット④ 住宅ローンの審査や金利に影響するケースも

頭金なしの場合、住宅ローンの審査や金利に影響することがあります。

自己資金がある方が金融機関からの信用を得やすく、審査が通りやすくなったり、金利の優遇を受けられる場合もあるからです。

とはいえ、住宅ローンは年収や勤務状況など様々な項目によって審査されるため、頭金の有無だけで借入額が決まるわけではありません。

 

無理のない予算でこだわりのマイホームを建てたい方は、群馬・伊勢崎の「ハグデザイン」へお気軽にご相談ください。

ご家族に合った住宅ローンや金利タイプなども一緒に考えながら、最適な資金計画をご提案いたします。

▷【相談無料】「自己資金なしの家づくり」に関するご相談はこちら

 

注文住宅を建てるのは「頭金なし」・「貯蓄してから」どちらがいいのか

自己資金なし・貯蓄してからの比較

注文住宅を建てる場合、頭金なしと貯蓄してからのどちらがいいのかを、実際にシミュレーションしてみましょう。

以下の条件で両者を比較します。

  • 家づくりの総費用:4,000万円
  • 住宅ローン:金利1%・35年借入・元金均等返済
  • 現在の住まい:家賃6万円
  • 手取り年収:約500万円

 

頭金なしですぐに注文住宅を建てる場合

頭金なしですぐに注文住宅を建てる場合、フルローンで4,000万円の住宅ローンを組むことになります。

月々や35年間の返済額をシミュレーションしましょう。

借入額 月々の返済額 総返済額
4,000万円 約11.3万円 約4,742万円

 

 

すぐに家づくりを開始して、実際に引っ越すまでに最短でも半年程度はかかるため、その分の家賃負担を計算します。

  • 家賃6万円×6ヵ月=36万円

この額を総返済額にプラスすると合計4,778万円という結果でした。

 

300万円貯蓄してから注文住宅を建てる場合

続いて、300万円を貯蓄してから注文住宅を建てる場合をシミュレーションします。

300万円を頭金にできるため、住宅ローンの借入額は3,700万円です。

借入額 月々の返済額 総返済額
3,700万円 約10.4万円 約4,387万円

 

頭金なしの場合と比べて、月々の返済額が1万円、総返済額は約355万円の差が付きました。

大きく返済の負担を軽減できることが分かります。

 

家計の金融行動に関する世論調査によると、30代の毎月の貯蓄額は手取りの10~15%未満の割合が最も多いため、今回はここでは300万円を約60ヵ月で貯めると想定しました。

参考:家計の金融行動に関する世論調査 2024年 | J-FLEC 金融経済教育推進機構

貯蓄している際に発生する家賃を計算します。

  • 家賃6万円×60ヵ月=360万円

この額を総返済額にプラスすると合計4,747万円という結果になりました。

 

結果

総返済額と家賃支払いを考えた際のシミュレーション結果は次の通りです。

  • 頭金なしの場合:4,778万円
  • 300万円貯蓄した場合:4,747万円

5年間かけて貯蓄した場合の方が、約30万円お得になりました。

 

ただし、時間をかけて頭金を貯蓄した場合、次のようなリスクが考えられます。

  • 金利上昇による住宅ローンの負担増
  • 建築資材や設備の価格高騰による建築費増加
  • 希望の土地が見つからずにさらに建築時期が遅れる
  • 家族のライフイベントに間に合わない

金利が上昇すると審査条件が厳しくなり、想定していた額を借入できなくなる可能性もあります。

また、頭金なしなら5年間の家賃支払いを住宅ローンに充てられるため、完済時の年齢にも差が付くのも大きなポイントです。

 

頭金なしの方がリスクが高いと考えられる面もありますが、貯蓄を選んだ場合でも多くのデメリットがあり、結果的に損をする可能性もあります。

貯蓄には時間をかけすぎず、希望の預金額を満たしていなくてもタイミングを逃さず行動する方が、結果的に賢い選択になるケースも少なくありません。

これらを踏まえたうえで、頭金なしを選択するのか、貯蓄する場合は期間や金額をどうするのかを冷静に判断することが大切です。

 

自己資金なしでも安心して住宅購入を進めるためのポイント

自己資金なしでも安心の家づくり

自己資金なしでも安心して住宅購入を進めるためのポイントを解説します。

 

①無理のない返済なのかを確認する

自己資金なしで家づくりを進める場合、頭金を入れる場合と比べて借入額が多くなり、返済の負担が大きくなります。

そのため、無理のない返済なのかを確認することが大切です。

まずは、ご自身の年収をもとに無理のない借入額をシミュレーションをし、ご家庭の収支に合わせた住宅ローンの返済額を考えましょう。

詳しいシミュレーション方法はこちらのコラムを参考になさってください。

▷関連コラム:【年収600万】住宅ローンを組んで無理なく返せる額はいくらか|月々の返済額と借入額を解説

 

②月々の支出を見直す

現在の月々の支出を見直すことも大切なポイントです。

  • 通信費(スマホ・インターネット利用料)
  • 保険(生命・医療・学資など)
  • サブスクリプション(動画・音楽・アプリなど)

これらの費用を見直すことで、月々数千~数万円の支出を抑えて住宅ローンの返済に充てられるかもしれません。

また、マイホームに引っ越してからかかるランニングコストも把握しておくと安心です。

▷関連コラム:一戸建て住宅にかかるランニングコスト一覧|平均的な金額とコストを抑える方法を解説

 

③ライフプランを確認する

ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談し、ご家族のライフプランを確認しておくことも大切です。

ライフプランとは、将来のイベントや出費を見える化した人生設計のことで、ご家族の状況によって内容は様々です。

ご家族の暮らしに合わせてシミュレーションをしてくれるため、住居にかける適正な費用が明確になり、無理のない返済計画や貯蓄の目標を立てやすくなります。

 

④必要な現金を把握しておく

頭金や自己資金なしでも住宅ローンは組めますが、現金が全くない状態の家づくりは現実的ではありません。

具体的に、次のような費用は現金で支払う必要があります。

  • 契約書に貼る印紙代
  • 引っ越し費用
  • 家具・家電の購入費用
  • 地鎮祭・近隣挨拶などの費用

ただし、最近は引っ越しや家具・家電の費用を含められる住宅ローンもあります。

ご自身が利用するローンの内容をしっかり確認し、必要な費用を把握しておくことが大切です。

 

⑤契約後の大幅な費用追加を防ぐ

自己資金の負担を抑えるためには、契約後の大幅な費用追加を防ぐことも重要です。

頭金なしで予算内に収まる契約を結んだとしても、打ち合わせの段階で追加費用が膨らむと、結果的に大きな出費が必要になります。

そのため、建物の細部まで丁寧に打ち合わせを行い、費用を明確にしたうえで契約してくれる住宅会社を選ぶと安心です。

 

⑥信頼できる住宅会社を選ぶ

なによりも大切なことは、信頼できる住宅会社を選ぶことです。

頭金なしで家づくりができると言われて契約しても、実際には予算オーバーになったり、無理のある資金計画を立てられたりする可能性もゼロではありません。

このような不安を解消するために、お客様の予算や建物に対する要望をしっかりとヒアリングしてくれて、納得できるまで打合せてくれる住宅会社を選ぶことが重要です。

 

自己資金をなるべく抑えたマイホームづくりをしたい方は、群馬・伊勢崎のハグデザインへお問い合わせください。

細かな内容まで丁寧に打合せを重ね、十分にご納得いただいたうえでご契約をお願いしております。

▷【相談無料】「自己資金なしの家づくり」に関するご相談はこちら

 

まとめ

自己資金なしの家づくりにはデメリットがありますが、必ずしも貯蓄してから進めた方が良いわけではありません。

長い期間をかけて貯蓄している間に、金利上昇や物価が高騰して損をするケースもあるからです。

マイホームを手に入れたいタイミングをしっかりと見定め、良い土地が見つかったら頭金がなくてもすぐ行動するなど、ご家族で共有の認識を持っておくことをおすすめします。

 

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