一戸建て住宅にかかるランニングコスト一覧|平均的な金額とコストを抑える方法を解説

南千木の家 空間へのこだわり

家づくりを検討していると「一戸建て住宅のランニングコストはどのくらいかかるのだろう」と気になる方も多いのではないでしょうか。

住んでからかかる費用を理解しておくことで、より具体的で無理のない資金計画を立てることが可能です。

そこで今回は、一戸建て住宅にかかるランニングコスト一覧を表にまとめ、平均的な金額をご紹介します。

ランニングコストを抑える方法も解説しますので、ぜひ家づくりにお役立てください。

 

<コラムのポイント>

  • 一戸建て住宅には、光熱費・メンテナンス費・固定資産税・火災保険料などのランニングコストがかかります。
  • 群馬県に一般的な住宅を建てる場合、平均的なランニングコストは年間約78.1万円(1ヵ月あたり約6.5万円)です。
  • 初期費用だけでなく、住んでからの費用まで考えて提案してくれるような、信頼できる住宅会社に相談しましょう。

 

「ハグデザイン」では、一級建築士がご家族それぞれの暮らしに合わせたプランや設備をご提案しております。

住んでからの暮らしや経済的負担も考慮してプランニングいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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一戸建て住宅にかかるランニングコストとは

一戸建て住宅にかかるランニングコストとは、暮らしていく中で住まいにかかる費用のことです。

具体的には次のような費用があります。

  • 水道光熱費
  • メンテナンス費
  • 固定資産税・都市計画税
  • 火災保険料・地震保険

マイホームを建てた後にかかるコストをしっかりと理解し、住宅ローンの返済額や毎月の貯蓄額を検討することが大切です。

それぞれの費用の内容を確認しましょう。

 

水道光熱費

水道光熱費とは、水道・電気・ガスの使用量に応じてかかる費用のことです。

どのような住宅を建てるかによって、使用するライフラインは異なります。

  • オール電化住宅:水道・電気
  • 電気ガス併用住宅:水道・電気・ガス

電気とガスは毎月、水道は2ヵ月に1回の支払いが一般的です。

ベースとなる「基本料」と使用量に応じた「従量料金」の合計金額が請求されます。

 

メンテナンス費

メンテナンス費とは、住まいの状態を維持して安全に暮らすために必要な費用です。

一戸建て住宅における、主なメンテナンス内容をご紹介します。

  • 住宅設備の修繕・交換
  • 内装(壁・床・天井・扉など)の修繕・交換
  • 外装(外壁・屋根など)の塗装・張り替え
  • 冷暖房設備の交換
  • 防蟻処理(シロアリ対策)

その他に、ライフスタイルの変化に応じて、間取り変更や高齢者へ配慮した住まいへのリフォームを検討される方もいます。

10年未満で修繕が必要になることもあれば、設備などが長持ちする可能性もあり、住まいの質によってメンテナンス費用に大きく差が出るケースも少なくありません。

 

固定資産税・都市計画税

固定資産税と都市計画税は、土地や建物などの不動産に課される市町村税のことです。

  • 固定資産税:土地・建物などに課される地方税
  • 都市計画税:市街化区域内の土地・建物にかかる追加課税

市街化区域内に家を建てた方は、固定資産税と同じタイミングで都市計画税も課税されます。

課税標準額に税率をかけて税額が決まりますが、標準額は原則3年ごとに見直されるため、特に建物は経年劣化により評価が下がって税額も徐々に減少していくのが一般的です。

固定資産税は、新築後3年間は居住部分120㎡までの固定資産税額が1/2に軽減されるなどの軽減措置があります。

 

火災保険料・地震保険料

火災保険料も住宅の安全を守るために必要なランニングコストです。

近年では、火災保険と併せて地震保険への加入を検討する方も少なくありません。

契約は任意ですが、住宅ローンを利用する場合は、火災保険への加入が必須条件になっているケースがほとんどです。

 

住宅のランニングコスト一覧表|支出の頻度と平均額を解説

住宅のランニングコスト一覧

一戸建て住宅のランニングコストを一覧表にして、支出の頻度と平均額について解説します。

群馬県伊勢崎市の新築一戸建てを想定した平均額です。

支出の頻度 1年あたりの平均額
水道光熱費 毎月 約27.7万円
(月平均約2.3万円)※1
メンテナンス費 住まいによって異なる 約20万円 ※2
固定資産税・都市計画税 年1回

(4回の分割払いも可)

【固定資産税】
・建物:約15.3万円
・土地: 約3.0万円
【都市計画税】
・建物:約6.6万円
・土地:約1.3万円
(いずれも軽減措置適用)※3
火災保険料・地震保険料 年払い・5年一括払い 約4.6万円※4
合計 約78.1万円
(1ヵ月あたり約6.5万円)

※1  消費支出の内訳(2024年平均-二人以上の世帯)を参照
参考:家計調査報告 ―月・四半期・年―|統計局
※2 想定できる水回り設備交換・内装・外装リフォーム30年間で約600万円
参考:部位別リフォーム費用一覧|国土交通省
※3 群馬県の平均敷地面積・建築費、群馬県伊勢崎市の地価公示を参照
参考:2024年度集計表 | 住宅金融支援機構
参考:地価・不動産鑑定:地価公示|国土交通省
※4 大手保険会社シミュレーション結果(家財あり・耐火構造なし・新築年割引)

年間で約78.1万円、月々約6.5万円という結果となりました。

実際に毎月支出があるのは水道光熱費の約2.3万円のみなので、月々4~5万円は住まいのために貯蓄できると安心ということがわかります。

ただし、建物・土地の内容やライフスタイルなどによって費用は異なりますので、あくまで目安として家づくりの参考になさってみてください。

 

注文住宅の初期費用の相場はこちらのコラムでご紹介しております。

▷関連コラム:群馬県の注文住宅相場を建物・土地別に解説|おしゃれな施工事例も紹介

 

建築時の工夫で住宅のランニングコストは抑えられる

ランニングコストを抑えた家

建築時の工夫で住宅のランニングコストは抑えることが可能です。

特に、水道光熱費とメンテナンス費は、建物の性能や採用する設備・建材によって大きく差が付きます。

具体的な方法をご紹介します。

 

①高気密・高断熱な住宅を建てる

高気密・高断熱な住宅を建てることで、室内が外気の影響を受けにくくなり、光熱費の節約につながります。

  • 高性能な断熱材を隙間なく施工する
  • 高断熱なサッシ・玄関ドアを選ぶ
  • 熱損失の少ない換気システムを導入する

このような工夫によって、住まいの断熱性・気密性を高めることが可能です。

深い軒を設けて夏の強い日差しを遮るなど、間取りの工夫によって冷暖房効率を高め、光熱費の節約につなげることもできます。

▷関連コラム
・「群馬県の夏はなぜ暑いのか」理由を分かりやすく解説|涼しい家にする13の暑さ対策も
・全熱交換器付き換気システムの仕組みを分かりやすく解説|メリットや注意点も

 

②高効率な給湯器・空調設備を選ぶ

高効率な給湯器や空調設備を選ぶこともポイントです。

次のような設備を高気密高断熱な住宅に採用することで、光熱費の削減が期待できます。

  • 高効率な給湯器:エコジョーズ(ガス給湯器)やエコキュート(電気+ヒートポンプ)など
  • 高効率な空調設備:「自動制御・人感センサー・床温度検知」などの機能がついたエアコンなど

給湯や空調は家庭のエネルギー消費の大部分を占めるため、少ないエネルギーでお湯を沸かして効率よく冷暖房できれば、ランニングコストを大きく削減できます。

 

③節水タイプの設備を採用する

節水タイプの設備を採用することで、水道代を節約できます。

  • 節水型トイレ
  • 節水型シャワーヘッド(浴室)
  • 節水型水栓(センサー機能付きなど)
  • 食器洗い乾燥機

同じメーカーの設備でも、グレードによって節水効果が異なるケースもあるため注意が必要です。

また、浴槽も形状によって湯量が異なりますので、ランニングコストを抑えたい方は細かな仕様まで確認しましょう。

 

④太陽光発電システムを導入する

太陽光発電システムを導入することで、ご自宅でエネルギーをつくることができ、光熱費などのランニングコストを大幅に削減できます。

発電した電気を自家消費することで、電力会社からの買電量を減らせるほか、余った電気は売電することも可能です。

太陽光発電の容量や設置環境によっては「買電」と「売電」のバランスが取れ、実質的に電気代がゼロに近づくケースも少なくありません。

▷関連コラム:太陽光発電は何キロのせるべきなのか|目的別の容量、蓄電池と組み合わせる場合も解説

 

⑤蓄電池・V2Hを採用する

太陽光発電システムと組み合わせて、蓄電池やV2Hを採用する方法もおすすめです。

これらは電気を蓄えることができる装置で、太陽光発電ができない夜間などに、溜めておいた電気を使うことができます。

そのため、夜間でも電力を買わずに暮らせる可能性が高まり、光熱費の大幅な削減が可能です。

また、停電時でも電気が使える安心感があるなど、ランニングコスト以外のメリットもあります。

▷関連コラム:「V2H」とは何かをわかりやすく解説|メリット・デメリットや蓄電池との違いも

 

⑥メンテナンスのかかりにくい外壁材・屋根材を使う

メンテナンスのかかりにくい外壁材や屋根材を使うことで、住まいの修繕費を削減できます。

住宅のメンテナンス費で大きな負担になりやすいのが、外壁や屋根の塗装です。

住まいの大きさによっては1回あたり100万円以上かかるケースも珍しくありません。

タイル外壁や瓦屋根など、メンテナンス費用がかかりにくい外装材を選ぶことも1つの方法です。

 

⑦耐火性能を高める

耐火性能を高める住まいを建てることで、火災保険料の割引を受けることが可能です。

非耐火構造(S構造)よりも耐火・準耐火構造(T構造)のほうが火災保険料が安くなります。

木造住宅の場合、省令準耐火構造の建物を建てることで、最大保険料が1/2程度に抑えられます。

住宅会社に住まいの耐火性能について説明してもらい、割引の適用対象かどうかを事前に確認しておくと安心です。

 

⑧無駄のない間取りにする

無駄のない間取りにすることで、コンパクトな住まいをつくることが可能です。

コンパクトな家は、ランニングコストに関して次のようなメリットがあります。

  • 冷暖房が効きやすくなる
  • 照明の数が少なくていい
  • メンテナンスの際の施工面積が小さい
  • 固定資産税額に影響する

廊下がなく部屋数が少ないようなコンパクトな間取りは、冷暖房費や照明費が抑えやすいです。

また、建物の外周面積も少なくなるため、外壁や屋根のメンテナンス費用や塗装費用も抑えられます。

建物面積は固定資産税にも影響するなど、コンパクトな家を建てることで様々なランニングコストの削減が期待できます。

 

「ハグデザイン」では、高気密高断熱な住まいに太陽光発電システムや蓄電池を組み合わせた「スマートハウス」をご提案しております。

ランニングコストを抑えられるのはもちろん、快適性や災害時の安心を重視したい方も、ぜひお気軽にご相談ください。

▷ハグデザインのスマートハウスについて
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イニシャルコストとランニングコストのバランスの取れた家づくりを

イニシャルコストとランニングコスト

住んでからも無駄なコストを避けられる家づくりをすることで、長期的に快適で経済的な暮らしが実現可能です。

しかし、今回ご紹介した「ランニングコストを抑えるアイデア」は、住宅会社によっては追加費用がかかるケースも珍しくありません。

どんなにランニングコストを削減できても、予算オーバーの住宅ローンを組んでしまっては、経済的な負担が増えてしまいます。

そのため、イニシャルコスト(初期費用)とランニングコストのバランスを考え、無理のない資金計画を立てることが重要です。

 

「ハグデザイン」では、一級建築士がご予算やライフスタイルに合わせて、1棟ずつ丁寧に設計を行っています。

ランニングコストを抑えながら、快適に暮らせる住まいについて分かりやすくご説明しますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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まとめ

住宅は建ててからも様々なランニングコストがかかることを理解しておくことが大切です。

どのようなコストがかかるのかを把握しておくことで、住んでからの支出のギャップを防ぐことができ、経済的にも安定した暮らしを送ることができます。

イニシャルコストとランニングコストをトータルで考え、住宅の性能や仕様をしっかり提案してくれる、信頼できる会社に相談して家づくりを進めましょう。

 

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