建物の値上がりが止まらない。以前に建築した人はラッキーか?そうでは無い現状

最近家の価格高騰が止まらない。
いろいろな会社を拝見していると、大きさにもよるが500万円近い値上がりも。

業界話で「数年前に建築した人はラッキーだった。」
こんな話を聞きますが、一概にそうでは無いと思う。

例えば5年前の住宅事情と現在とでは大きな差がある。
厳密には、それほど省エネにうるさくない時代に建築した人であって、品質が実際にはよくない。
大手メーカーで建築している人でさえ、当時はZEH(ゼロエネルギーハウス)の走りで、数十年前の設計されていた建物を無理やりZEH仕様に変化させエネルギー計算をしていた。

たとえば、旧パナホームから以前に販売されていた「エココルディス」を例にあげると。数十年前に設計をされていた建物を太陽光電力買取制度に伴い屋根全体を太陽光にした商品があった。この太陽光の大きさにより、一次エネルギー消費率を削減し、エネルギー計算上ではZEH対応にしていた。しかし、これが断熱性能になると鉄骨の熱橋などにより数値をだしにくく、ゼロエネルギーハウスが求める数字を取得するのは大変だった。

しかし、国交省もSDGsを皮切りに住宅のエネルギー消費率を限りなくゼロの近づける対策をどんどん始めてきたのだ。
最近ではエネルギー消費を主軸にした建材や設備が多数販売され今つくる家は正直計画をちゃんとすることによって、ヒートショックなど無縁の世界になったのだ。
企業は利益だけを求める家づくりから脱却しないといけなくなり、家をつくる方々が健康に住める家づくりを面と向かって考えないといけない時代になったのだ。
そのような状況で家は値上がりしても当たり前なのです。

これから家を建てる人のほうがラッキーであり、省エネを考えるリフォームが負の遺産から脱却する方法だと思う。

装飾だけに家づくりをするのはやめた方がよい。
絶対に将来後悔することは目に見えているので。