高崎市のハザードマップを事前に確認することで、災害リスクを抑えた土地選びや住まいづくりにつながります。
そこで今回は、高崎市のハザードマップについてご紹介し、洪水・地震・土砂災害の災害リスクについて解説します。
マイホームを建てる際に考えるべき防災対策もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
<コラムのポイント>
- 高崎市が公表するハザードマップで、建築予定地の災害リスクを確認することが可能です。
- 同じ市内でもエリアによって洪水・地震・土砂災害のリスクは大きく異なるため、土地選びの際は必ずハザードマップを活用しましょう。
- 敷地や住まいに対する設計の工夫によって防災性は高められるため、柔軟な提案ができる実績豊富な住宅会社への相談をおすすめします。
高崎市で災害に強い住まいを検討している方は、群馬県の「ハグデザイン」へお気軽にご相談ください。
実績豊富な一級建築士がエリアや敷地状況に合わせた防災対策をご提案します。
災害リスクはハザードマップで確認できる

建築エリアの災害リスクは、ハザードマップで事前に確認することができます。
ハザードマップとは、地図上で自然災害が起きたときの危険性を色や模様などで示したものです。
市町村ごとの作成が一般的で、洪水・土砂災害・地震など様々な災害による影響が一目でわかります。
高崎市のハザードマップについて

高崎市でもハザードマップが公開されています。
市のホームページ上で公開されているほかに、市役所の防災安全課や各支所地域振興課、市民サービスセンターの各窓口で受け取ることが可能です。
水防法の一部改正により2023年12月に高崎市のハザードマップは改定され、洪水や土砂災害などのリスク情報がより詳細に表示されるようになりました。
高崎市内の災害リスクを解説

高崎市内の災害リスクを解説します。
洪水のリスク
洪水は大雨などによる河川の氾濫で発生することが多いため、高崎市内の河川情報を確認しておくことが大切です。
高崎市には次のような河川があります。
| 烏川 | 市北部を流れ、市街地近くを通る主要河川 |
| 井野川 | 市街地の南東部を通る中小河川 |
| 鏑川 | 市北部・東部の一部を通る支川 |
| 榛名白川 | 榛名山系から流れ、市西部を通る支川 |
| 利根川 | 市北東部を流れる国管理の一級河川 |
これらの河川の近くは氾濫による洪水の影響を受けやすいため、ハザードマップを確認しながら土地を選びましょう。
また、雨水・下水の排水能力超過による内水氾濫が起こることもあります。
過去の浸水実績はこちらから確認が可能です。
参考:高崎市浸水実績図(浸水実績を活用した手法による内水ハザードマップ)|上下水道|高崎市
地震のリスク
群馬県は地震が少ないといわれていますが、実際には複数の活断層が確認されているため、大地震も起こり得るという認識を持たなければなりません。
高崎市内には「関東平野北西縁断層帯主部」が通っており、地震の規模はM8.1で最大震度7、建物の全壊や全焼は約6万棟と想定されています。
確率は極めて低いですが、発生した場合は市内全体が震度6~7の大きな揺れが起こる可能性が高いです。
参考:群馬県地震被害想定調査の結果について|群馬県(危機管理課)
地図情報システム【まっぷdeたかさき】の「地域の危険度マップ」や「揺れやすさマップ」では、エリアごとの危険度や揺れやすさを色別に確認できます。
土砂災害のリスク
土砂災害は大雨によって起こることが多く、斜面の地盤が緩んで崩れることで発生する災害です。
地震の揺れによっても斜面が崩れることがあるため、地形や地盤条件によって被害のリスクが高まります。
山や崖沿いの土地を選ぶ際は、土砂災害警戒区域や過去の崩落履歴を確認することがポイントです。
参考:土砂災害警戒区域等の指定について(高崎市)|群馬県(砂防課)
マイホームを建てる際に考えるべき防災対策

マイホームを建てる際に考えるべき防災対策をご紹介します。
①ハザードマップで災害リスクを事前に確認
建築候補地が出てきたら、ハザードマップで災害リスクを事前に確認してから購入を検討することが大切です。
周辺エリアや過去の災害履歴も見ておくと、より正確に安全性を判断できます。
土地を所有している場合でも、事前に災害リスクを把握しておくことで、設計の工夫による効果的な対策が可能です。
インターネット上で様々な情報を取得できますので、上手に活用しましょう。
②土地の環境や敷地条件を確認
建築候補地の環境や敷地状態を把握することもポイントです。
実際に現地まで足を運び、次のような内容を確認しましょう。
| 土地と道路の高低差 | 土地の方が低いと、水が敷地内に流れ込みやすい |
| 側溝の幅や深さ | 側溝が狭くて浅いと排水能力が低く、水が溢れやすい |
| 近隣の地盤の様子 | 古いブロック塀の傾き・地面のひび割れ・沈み込みがある場合は地盤が弱い可能性がある |
| 斜面や崖の有無 | 急斜面や切土・盛土があると土砂災害が起こりやすい |
住宅会社の担当者など、経験があるプロに同行してもらうことをおすすめします。
土地を所有している方は早い段階で地盤調査を行い、改良工事の必要性を判断しておくと安心です。
③避難場所や経路の確認
防災対策として避難場所や経路の確認をしておくことも大切です。
家から避難所までの距離が短く、障害物が少ない経路の場合、お子様や高齢者が避難する際の負担を軽減できます。
候補地が見つかったらご家族で避難所まで歩いて確認するのもおすすめです。
④耐震性が高い住宅会社を選ぶ
地震から家族や住まいを守るためには建物の耐震性が重要です。
耐震性を比較するためには、次のような工法の違いをチェックしましょう。
- 壁を補強して建物の骨組みを強化する
- 屋根材を軽量化して地震時の負荷を減らす
- 強度の高い樹種を取り入れる
- 接合部に金物を使って構造体を緊結する
あくまでも一例ですが、これらの方法によって地震の揺れによる変形や倒壊のリスクを減らすことができます。
構造や住宅会社によって耐震性を高める方法は異なるため、納得するまで説明を受け、安心できる会社に任せることが大切です。
▷関連コラム:耐震等級は意味ないと言われる理由|耐震等級3を取得するメリット・デメリットも
⑤耐震性を確保しやすい間取りを考える
耐震性を確保しやすい次のような間取りを採用することも地震対策につながります。
- 上下階で壁や構造材の位置をそろえる
- 壁や柱の配置が偏っていない
- 凹凸の少ない建物形状にする
- 大開口や大空間には必要な補強をする
- 水まわりの設備など重量のある空間は1階にまとめる
- 平屋の住まいにする
間取りによる耐震性の強化は、設計士の知識や経験が大きく影響します。
信頼できる設計士に相談し、間取りの要望を叶えつつ耐震性も確保した住まいを提案してもらいましょう。
⑥浸水時の「逃げ場」を確保できる間取りを考える
浸水リスクがある建築地の場合は、間取りの工夫によって「逃げ場」を確保しておくのもひとつの方法です。
- 2階にLDKや水まわりを配置する
- バルコニーや屋上へ避難しやすい動線をつくる
ただし、これらは地震対策と相反する場合もあるため、建築エリアの災害リスクに合わせて最適な方法を選ぶことが大切です。
また、浸水リスクが高い土地の場合は、地盤を高めに設定したり高基礎にするなど、被害を未然に防ぐための対策もおすすめします。
⑦太陽光発電システムなど非常用電源の導入を検討する
次のような非常用電源を備えることで、停電時でも電気を使うことができます。
- 太陽光発電システム:停電時でも発電した電気を使える
- 蓄電池:太陽光で発電した電気を溜めておき夜間に使える
- V2H:EV・PHVに蓄えた電気を自宅へ供給できる
太陽光や蓄電池と組み合わせることで、停電時でも長時間電気を使えるケースも多いです。
非常時でも電気が確保できる環境が整えば、避難所には行かず自宅で安全に過ごせる選択肢が生まれます。
▷関連コラム
・高崎市の太陽光発電システム導入補助金制度|令和7年度(2025年)の最新情報を分かりやすく解説
・スマートハウスにデメリットはあるのか|対策やメリットについても解説
⑧効率の良い雨水の排水計画を立てる
効率の良い排水計画を立て、敷地に雨水が溜まりにくくする方法も効果的です。
- 敷地の高低差を調整して水が自然に流れる方向をつくる
- 雨水枡を適切に配置する
- 透水性の高い舗装材や砂利敷きを活用する
- 雨水貯留タンクや浸透ますを設置する
このような方法で敷地から効率的に排水できると、浸水のリスクを抑えることができます。
敷地の状態によって必要な排水計画は異なるため、設計士に現地を確認してもらったうえで最適な方法を検討しましょう。
⑨造作収納や家具を採用する
収納や家具を造作し、地震時の安全性を確保する方法もおすすめです。
造作収納や家具は壁・床などと一体になっているため、置き型の家具と比べて転倒のリスクが大幅に軽減されます。
さらに、扉付きの収納にすることで、揺れによる物の落下を防ぐことも可能です。
⑩地域の災害特性に詳しい地元の住宅会社に相談する
防災対策した住まいを建てたいなら、地域の災害特性に詳しい地元の住宅会社に相談しましょう。
その土地ならではのリスクを踏まえたうえで、最適な構造・間取り・設備を提案してもらえる可能性が高いです。
また、設計の自由度が高い住宅会社はより細かな要望にも対応でき、防災性と暮らしやすさを両立した住まいを実現できます。
▷関連コラム:「災害に強い家」に共通する4つの特徴|立地・構造・間取り・設備の工夫16選も
高崎市で災害に強い住まいを検討している方は、群馬県の「ハグデザイン」へお気軽にご相談ください。
実績豊富な一級建築士がエリアや敷地状況に合わせた防災対策をご提案します。
まとめ
高崎市の災害リスクはハザードマップで把握できます。
災害リスクは建築地を決めるうえで大切な項目であり、事前にしておくことで建物の設計時に対策を取り入れることも可能です。
地域の災害特性に詳しく、敷地に合わせて柔軟な防災対策を提案できる実績豊富な住宅会社へ相談しましょう。













